建設価格と日経平均株価

橘川雄一|2024.2
直近の建設価格は2,000千円/坪延床に迫っている。
もう一方日経平均株価は史上最高値を34年振りに更新した。ものの値が上がることに拒否反応(「便乗値上げ反対!」) を示していた日本人も"給料が上げれば"という注釈付きながらネガティブではなくなって来ている。
1980年代後半〜1990年代前半にかけて経済、技術で世界のトップを走っていた日本人が、"豊かになること"に拒否反応を示し雇用が不安定になってゆき、社会はじきに成長を忘れいま30年以上の時を経ている。

FRB元議長A.グリーンスパンが言う「先進国でデフレを起こす国というのは常識外」という程不思議な国日本(人)がやっと普通の感性を取り戻しつつあるのか。
建設価格が、通常のインフレ価格のトップランナーとして走っているのかもしれない。先は勿論まだ見えない。