日記 TRIO美術館展

橘川雄一|2024.5
NDL(国立国会図書館)のPC外壁の資料お送りいただきました。ありがとうございました。当時で工事費1,000千円/㎡の迫力はありますね。懐かしいです。

美術の話をします。
私の伯父柳原義達の作品 "犬の唄" がいま東京国立近代美術館で開催中の「TRIO 東京バリ大阪モダンアートコレクション」展に出展されています。東京国立近代美術館、バリ市立近代美術館そして大阪中之島美術館でモダンアートコレクション100点に選ばれています。版権を所持している関係で招待券を貰い開会セレモニー参加してきました。

作品"犬の唄"はレジスタンス(戦争に対して)の表象としての評価でしょう、"東近美の一推し作品"として横山由季子研究員の音声で紹介されていました。甥としては嬉しかったです。伯父も弟(柳原政達)を亡くしていますので戦後一貫してレジスタンス作品"犬の唄"シリーズを作りました。
今この世界大戦への臭いのする時代、"レジスタンス"は大事なんだと改めて思いました。

姫路市立美術館に行きました。F館長にお会いして、美術館が進めている"arts & life forum"の作品と説明を受けました。5人の作家の中に隈研吾が含まれています。建築が持つ芸術性を抽出して表現する能力は優れていますね。 
美術館建物も旧陸軍火薬庫被服庫の煉瓦造りからの転用で、なかなかいい雰囲気でした。また中谷芙二子さんが霧の環境芸術で建物を覆い新たな環境を作り出し、姫路城を遠景に見ながらF館長自らの説明を受け、それはなかなか見応えがありました。

広島も行きましたが広島平和記念公園、平和記念資料館(丹下健三)の一体の有り様は、きな臭いこの時代にあって正に強烈なレジスタンスだなと強く感じました。広島は"平和"を祈念する大事な都市です。
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