「裏切られた自由(H・フーバー著)」大部の本を友人から紹介された。

橘川雄一|2024.4
「先日紹介した本『アマテラスの暗号(伊勢谷武著)』の影響を受け、近代史の勉強をしておりました。
やはり、今まで世間で言われていた話とはだいぶ異なる状況だったことが少しづつわかってきました。そして、私なりにこれぞ究極の真実と思われる本に出会いましたので、紹介させていただきます。
ハーバート フーバー著、『渡辺惣樹訳 裏切られた自由』上・下 です。
第一次大戦から第二次大戦までの世界秩序の動きが明確にわかりました。
グローバリズムが叫ばれる中、未来を考えていく今、この本を読んで良かったと思います。(私の友人)」
以下は私の返信文。

「私は同書未読です。フーバーは31代アメリカ大統領。ルーズベルトFDRが32代大統領4期務めた方ですが、その前、激動(どころか世界恐慌)に直面した大統領です。語るべきことは多かったでしょう。
"自由"というとすぐに思い出す本があります。 "自由"という社会情勢は時として素晴らしい概念でなく"死"への道であったりすることがあります。『自由からの逃走(エーリッヒ・フロム著)』は、ナチズムに何故ドイツ国民が傾倒していったかを著した本です。まだ私"ウブな"20歳代に読みました。『当時社会操作って難しいもんだな』と思った記憶があります。
日本人による近現代史では加藤陽子(東京大学教授)の思考に興味があります。『それでも日本人は戦争を選んだ』が出会いの本でした。半藤一利との対談で『ハル・ノートを"最後通牒"と思うのは"前に進む事"しか考えない陸軍士官学校で学んだ軍人の性癖』といい『開戦しない道はあった』と語っています。初めて聞いた論です。"女の眼"ってすごいと思わせました。
本の紹介ありがとうございました。」

彼とはここ暫く読書後の推薦が続いている。いい友である、感謝。